KCJが伝えたいこと

今月のセルフイメージ(2018.11月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

自立心や考える力を育むために…今、私たち大人は何をすべきか
 
10 年間あるフリーライターが、スポーツ界で優秀と言われているコーチたち に「子どもを伸ばす親ってどんな親ですか」尋ね続けてきたところ全員が同じよ うに「干渉せずに見守る親」と答えたそうです。そして子どもの成長を阻む親は 「過干渉で必死な親」でした。 「伸ばしたいなら離れなさい」の著書の中で 50 万人を指導したサッカーの‟ 神”コーチといわれる池上正氏が、失敗させろ。試合は見に行くな。考えさせろ。 自分で選ばせろ。親が目標を勝手に決めるな。とにかく試合をさせろ。指示をす るな。誉めるのではなく認める。大人は答えを持つな。つまり「大人は消えろ!」 を力説しています。 このように親が離れるほうが子供が伸びる理由の一つに、答えを教えるので はなく自分で気づかせるようにすると、自分で何かをつかみ取ろうとする心が 育ち、コーチの他の子供へのアドバイスや他人のプレーからも学ぼうと常にア ンテナを立てているので何倍も早く太く成長するそうです。私もまったく同感 で、このような子にセルフイメージの低い子が見当たらないのは、何かあっても 自分で何とかできるのではという最も力強い自己肯定感が、彼らの人間力(生き る力)を支える原動力になっているからだと感じています。 家庭や学校、スクールなどでも、指示・命令・指導ばかりされたりしている子 の多くは、自分から考えて行動することがなくなる傾向にあります。そういう子 供は「自分で考える力」が育たず本人の問題点に気づくことも、自分できめたり、 工夫したりすることもないでしょう。何かあれば自分で決めてないので人のせ いにしてしまいます。もちろんトライすることもなくなります。今後すべてに受 け身に回るのでは誰のための人生といえるでしょう。  AI(人工知能)の発達により、重宝されてきた指示・命令にしっかり従う人間の 65%はロボットにとってかわられ不要になるとか。「自分でしっかり考え、行 動し、自立した人間になること」がこれからの時代には必要なのだそうです。  そのために子供に対する監視から離れませんか? 監視されている子供には 「信頼されていない」→「私はダメな存在」の自己否定系のセルフイメージが蓄 積します。少し離れて見守ってあげるところから始めてみてはいかがでしょう

 

今月のセルフイメージ(2018.10月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆世界いち孤独な日本の子供…子供への応援の仕方をもう一度考えてみませんか。
 
 
あるブログの中で「日本の子どもたちが、世界一、自分は孤独だと感じている」 という文を目にしました。2007年にユニセフが実施した幸福度調査の結果 だそうです。いきなりネガティブな話で恐縮ですが、さらに「自己の存在を肯定 する感情が低く、2割近くが居心地の悪さを感じており、3人に1人が 孤独 を 感じている」「世界でも有数の物質的に豊かで恵まれた国でありながら、子ども の心が飢餓状態である」ともありました。ほんとに?とも思いましたが、こんな 裕福な国に生まれながら未成年の自殺者(先進国ではダントツ)や事件が多いこ とを考えると当たらずとも遠からずかもしれません。
 親が思っているほど子供との距離が近くないのか?思い当たる節があるとすれ ば、躾や愛情「あなたのため」という言葉に隠された、親の子供への支配が日本 では多すぎるのではないかと感じています。親の思いを一方的に子供に押し付 け、子供のやりたいことをいとも簡単に否定する、対等な一人の人間として扱っ ていないのが孤独感につながっているのではないでしょうか。だからこそ自立 感も低く海外の大会に子供たちと遠征したとき、言葉の問題ではなく、何も自分 でできない世界一幼稚すぎる日本の子供たちに、何かあった時に最初に死んで しまうのではと恐怖感さえ覚えた記憶があります。
 では、子供たちの未来のために何を伝えられるのだろうか。テニスというスポ ーツを通じて体力や健康の増進、ルールを守る事やマナーを伝える、脳活性を高 めて頭の回転をよくする、その他には・・・? いろいろ考えてきましたが、ご 家族の方の子供に対しての根本的な希望は「幸せでいてもらいたい」はずです。
 
 2009年からテーマに上げている「セルフイメージの向上」は、子供たちの ご家族の方の想いと同じ気持ちを込めています。テニススクールといっても全 員がプロ選手になれるわけではありませんし、あるレベル以上にならなければ 進学に有利になるというわけでもありません。しかしながら、我々のプログラム の根底にある「自尊感情・自己肯定感」を上げていく試みは、間違いなく子供た ちの未来に大きなプラスとなることを、長年多くの子供たちをみてきた私ども から、自信を持ってお伝えできます。
 また、テニスはひとたびコートに入れば、だれからもアドバイスをもらえない ので、すべて自分の責任の中で自分が考え、自分の心や感情を探り自分で自分を 鼓舞したり冷静さを取り戻したりとコントロールしていかなければならないと いう競技特性があります。子供の自立心・自律心の成長にとって大変優れたスポ ーツであることもお伝えしておかなければなりません。
 私たちが子供のためにすべきことは、自信をつけさせてあげること、自立して いく環境を与えてあげることだと思っております。

 

今月のセルフイメージ(2018.9月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ EQ が成長した高学年生 in 白子 … 思いやりが自然な行動になった!
 
総勢 47 名の今年の白子キャンプは、例年にも増してうれしいことがたくさん ありました。特にうれしかったのは、いつもなら各イベントごとに 1~2 名の不 平を言う子が必ず出るのですが、今年は全イベントを通じて全くなかったこと。 私の耳に入らなかっただけかもしれませんが少なくとも、他のやりたい子供た ちの士気を下げるような状況がなかったことです。そしてルール違反やマナー 違反も皆無だったのではないでしょうか。高学年生が兄姉のように低学年の子 をしっかり管理し、話し相手になり、時には 2 人組ゲームのパートナーに知ら ぬ間になってあげてくれていたり、歩き疲れた低学年の子をおんぶしたり、体調 を崩した子のサポートを自主的に続けたりと、これを書いている今も思い出し てウルッと来てしまうようなリーダーシップも見せてくれました。低学年の子 たちは兄姉さんたちの気づかいや温かみを憧れや尊敬とともに感じ取ってくれ たのではないでしょうか。そしてその与えられたものをいつの日か年下の子た ちに与えてくれるはずです。
 さらに、悪口や汚い言葉使いも聞くことはありませんでした。最初のオリエンテ ーションで、例を挙げながら人への悪口は必ず数倍になって自分に戻ってくる こと。実はセルフイメージの低い人が自分の劣等感から他人を貶(おとし)めて自 分を高くに置きたいために悪口を言いたくなること。そもそもセルフイメージ の高い(自信のある)人は、自分を高く見せるための他人攻撃をすることもないし する必要もないこと。人への悪口は脳の構造から自分へ向けた言葉として認識 することなどを子供向けに話したところ、みんなが引き込まれるように聞いて くれたことも印象的でした。
 インドアでのテニス練習では、上級者たちに、あの土居美咲プロがジュニア時代 フレンチオープン Jr(ジュニアの世界最高峰のグランドスラム大会)でダブルス を優勝する土台を築いた、スポンジボールを使った高度なダブルス並行陣の練 習もインドアだからこその無風状態で行うことが出来ました。(あまりいいプレ ーのところが取れなくて残念でしたが動画を HP に載せておきます)
 「人への思いやり」を一番の評価基準として最大の賞(プレゼント)の受賞者を決 めるにあたり、選出に大変悩みました。それだけ今回参加の高学年たちは、EQ の成長に目を見張るものがありました。このキャンプでの重要なテーマである ことはオリエンテーションで伝えてありましたが、賞の評価基準にすることは 伝えていませんでしたので、プレゼント目当ての気配りではなく、本当に自然 な、私たちも見落としてしまいそうな本物の気配りであったことが、そしてたく さんあったことがよかったと思います。
 

今月のセルフイメージ(2018.8月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ 自立、自律、EQ … 失敗から学ぶチャンスを大切に

「自立」「自律」「セルフイメージ向上」「EQ 向上」「コーディネーション能力 向上」は KCJ テニスアカデミーがイベントに取り入れているテーマです。今年 の夏休みこどもキャンプ in 白子にもこれらがいっぱい詰まった内容になってい ます。「友達がたくさんできた」は毎年みんなが嬉しそうに言ってくれる言葉で すが、友達がたくさんできる能力「EQ」が高まったことも理由です。 「EQ」や「自律」向上に向けて、人と「いい気分を分かちたい」という気持ち のこもった挨拶や、チームで力を合わせ、助け合って何かを作り上げるといった ワークを多くやります。高学年の子は小さな子たちをいたわり、指導し、話し相 手になり、また小さな子供たちはそんな先輩たちのリーダーシップにあこがれ や尊敬の気持ちを持って、自分の役割だけは一生懸命に行おうとします。すぐに チームがひとつになり、お互いの気持ちを汲み取る「思いやり」、人のためにな ろうという「奉仕」の気持ち、団体生活における「ルールやマナー」を覚えてい きます。 「自立」の面では自分たちで起床して、準備用意するといった自分のことは自 分でするという基本的な事を自分の責任において行ないます。なにか失敗があ った時、かえって子供たちに知恵と工夫が生まれたりしています。 最近、親から「こんなことも自分で出来たんだって感心しました」といったよ うな内容をよく頂きますが、それは親が子供の能力や可能性を今まであまり信 じていなかったからの言葉であって、子供たちのすごい力をもっと信頼してあ げてほしいと思うのです。親があれこれ細かいことを聞いたり要望したり、何か ら何まで心配して、私たちが子供たちに自力で乗り越えてほしいと計画してい る部分にさえも手出しして、子供が自分で成長するチャンスを台無しにしてい る事が多いと感じています。そのかわいそうな子は思考も浅くなり、自分で判断 して行動することが苦手です。学校の勉強はできるとしても、いざとなった時、 本当の窮地に立った時に自分の力で乗り越えられるのでしょうか。親の重要な 役割は子供を守ることではなく、子供が「自分で自分のことを守る力」を早いう ちに伸ばしてあげることだと思っています。そして親からの信頼を感じながら、 心の奥底で自分に自信を持っているセルフイメージの高い子供になってほしい と心から望んでおります。

今月のセルフイメージ(2018.6月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆自分の思考・感情に気づく…まずは心の中、口癖をチェック


人は無意識のうちにネガティブな思考になっていることが多く、それに気づい ていないことが多い、とはよく言われることですが、子供たちもまさしくそれ。 練習中や試合中に弱気になったり、イライラしたり、カッとなったりしている のに本人はそれに全く気付いていないことがよくあります。 以前のこのコラムに、心の状態と同じ反応が身体に起こるという話を載せたこ とがあります。当然、脳と体はつながっているので、脳の中がマイナス状態なら ば体にプラスの反応が起こることは絶対にないという内容でした。思い通りの プレーができなくなるわけですから、さらにガッカリ感が増していきます。 このような状態が長く続いたり頻繁にあったりすると、「練習もダメ、試合も ダメ、それが私」のセルフイメージが定着してしまうことになります。
誰でも一瞬のネガティブ状態は起こります。人ならば当たり前の感情です。け れどもこの後が勝負なわけです。いつまでも引きずってしまうか、うまく心の 状態を切り替えられるかに。起こったことをいつまでもネガティブにとらえる のではなくポジティブに切り替えられるように。子供たちが自分でそう出来る ようになることを私たちは一番に指導しています。ここさえ押さえれば子供た ちに最短に近い成長が起こることを、私たちは長年の指導の中で知っています。
先日のセルフイメージアップ教室では、まず、自分の心の状態がチェックでき るようになることが第1に大切だという内容をやりました。常に自分の心と向 き合う。口癖を知る。自分の姿勢や態度を観察する。客観的にこれらが出来るこ とがトップアスリートだけでなく成功者の共通点の一つであることも…子供た ちが一番食いついた(いきなりほとんどの子がノートを取り始めた)ことは「がっ かりする人は人生の半分以上を存している」という内容。
ガッカリしている選手がよいプレーを続けることなんて見たことがありませ ん。不運続きもいつものことです。そして、良いプレーを続けている選手は決ま って楽しくてたまらないという表情をしています。

今月のセルフイメージ(2018.5月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆「子を見れば親がわかる」 … 親の在り方しだいで子供は化ける!


表題にドキッとされた方もいるのではないでしょうか。100%とは言わない までも、親を見たとき「やっぱりね!」と思うことが多い。親と話すほどにそれ は正しいと思えてきます。ジュニアの指導を始めてから 35 年以上になります が、子供の才能よりも親の在り方のほうが大切と言い切ってもよい気がしてい ます。どんなに才能があっても 8 割近くは親がつぶしていると感じています。 逆にそこそこの才能でも親しだいで大化けする子もいます。
親を責めているわけではありません。なぜなら成功する選手の親の在り方の ほうが一般的ではないからです。これだけ長く子供とトップ選手を目指してい ると、どういう親が子供をスポーツ選手として成功させられるかが自ずとわか ってきます。一番の資質は、子供を大信頼していること。これは絶対です。悪く 言うなら少々親バカです。
過去に「親バカであってください」と題した文を載せ たこともありますが、少ない親バカから成功例が多く出ていることも事実です。 ただし節度のある親バカです。エジソンの親しかり、周りから何を言われようと 子供の可能性だけを信じて応援する姿勢です。逆に小言が多い親に子供のテニ スでの成功例を見た記憶はありません。なぜなら親が子供をほっとけないから 小言が出るのであって、子供は「自分は親に信頼されてない」という自己否定の セルフイメージを積み上げ自分の評価を下げていき、まさしくそのレベルにな っていくからです。細かいことをチマチマ言われると子供は必ず反抗したくも なります。「あなたのことを信頼してないよ」というメッセージを親が発信して いるからです。その時点で耳に壁を作りコーチからの同じ様なアドバイスにも 耳をふさぎます。反対の態度をとる場合も出てきます。また、今日は「あれがダ メだった」とか帰りの車で言ってしまう親の子は精神的な安定感と集中力があ りません。特にコートわきで親が見て居ようものならボロボロになります。親の 目と帰りの車内が気になり、目の前のボールに集中なんてできるわけがないの ですから。「俺(私)が見ている。つまらないプレーをしたら承知しないぞ!」など のメッセージが伝わってしまっては最悪。自分のプレーに集中できない選手が 成功する可能性も「0%」。しかし小言では身につかないことでも、自分で経験 したことはしっかり身につく傾向があります。両親が朝早くから仕事でいない 子は自分で起き食べ、自分で身支度をします。自分で起きれなかったとき痛い目 を見たからです。親に起こされる子は、人に尻拭いをさせているようなもので、 遅刻しようものなら人のせいにするのでしょう。テニスはすべて自分の責任に おいて試合を進行させなければなりません。セルフジャッジ、ノーコーチング。 コートに入ればだれの助けも求められません。自立と自律。さらには自分の心が コントロールでき、相手の心さえも読み取れる高い EQ 力が必要です。社会に出 て最も頼りになるものばかりです。
「子供はみんな天才」よく聞く言葉ですが、 あながち間違いではありません。私の生徒でも親の在り方と平均的な生活力(お 許しください)が、かみ合えば日本の五指に入っていたはずの選手が 15 名は下 らないと思っています。それだけ子供の可能性はすごいのです。

今月のセルフイメージ(2018,4月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

 

 

◆世界にはばたけ!…国際人としての自覚とともに 「国際感覚を身につける」は私たちKCJのテーマの一つ。

これから急速に国際化が進む中で英語が必須であることについて異論をはさむ余地はないでしょう。 国内でさえも職場の会話は英語のみという企業も増えつつあると聞きます。それがわかっていながら、ほぼ使えない(私の場合)学校教育の英語だけで済ましてしまうのか、それとも何かしらの行動を起こすのかは、子供たちの将来にとって皆さんが思っている以上の大変な差になってくると思っています。 大阪なおみプロの陰に隠れてしまった感がありますが、ウインブルドンで3回戦、リオオリンピックの日本代表、フレンチオープンジュニアではダブルス優勝などと輝かしい戦績を残す「土居美咲プロ」が日本のトッププロにいます。私が小学2年から中学2年まで指導した教え子です。2002,2003に3週間ずつ、小5~高2の10名弱をフロリダのテニス遠征に連れていったとき、彼女は小5~小6でした。(HPに当時の日記や写真を当時のまま載せておきます)目的は小さな時から「世界的な視野を身に着ける」「海外の子供達との交流」「国際大会に3大会出場」することでした。 当然英会話にも挑戦します。大会期間中は会場で試合前の練習相手を見つけなければなりません。「日本人同士での練習は禁止! 必ず外国の選手と練習すること」を命じた日がありました。〈シーン!〉誰一人動きません。10分、20分、そうこうしているうちに明らかに年下の外人選手たちから練習相手を探しているとの声がわがチームの背高順にかかり始めて、一人、二人と数人がコートに向かいました。結局、残った子たちは縄跳びやボレーをコート外でやっただけで貴重な練習時間をつぶしたのでした。 このとき、年上に対して臆することなく声をかけて来た外人の子供達は、1年後には立派な国際人になっているな、そして日本人は海外で何かトラブルがあった時、真っ先に死んでしまうのではないかと本当に思ったものでした。「相手が困るかもしれない」から声をかけないでおこうと思うのは、‶ダメもと″を嫌う日本人のある意味良いところかもしれませんが、海外の選手はほぼ無理なことでも平気でリクエストしてくる。断られても気にしていない。「万一通れば…」ラッキーなのです。でもその万一が通ることも海外ではたまに見られるのです。 昨年の白子キャンプに参加してくれた女性スタッフYuri Takagiは、KCJのトーナメントクラス出身。 現在アメリカのカークランドに一人住む大学生。戦績もなくあまり目立つ存在ではなく将来を少々心配していましたが、夏休みで帰ってきての再開でビックリ。まるで別人、エネルギーがすごい。早速キャンプスタッフをお願いした次第。KCJのスタッフにとも誘いましたが、今はアメリカが大好きで当分は帰らないらしい。何がここまで彼女を変えたのでしょう? 彼女の大学のテニスレベルは3流ですが、そこでたまたまNo1らしく、そのおかげで学費などが免除だとうれしそうに話します。たくさんの人種にも囲まれ国際人的な自覚(セルフイメージ)も高まったのでしょう。 土居美咲プロも先のような経験があったからこそあそこまでの選手なったのだと思っています。いずれも若いうちに海外を経験しているということ。その中で英語を覚え、外人選手に気おくれすることがなくなり、広い視野に立つことができたことが大きな自信につながったのでしょう。 KCJテニスアカデミーでは長年の目標であった海外拠点が、オーストラリアの最大都市シドニー(オリンピックパーク)に置けることになりました。オーストラリアといえば私がテニスを始めた当時はアメリカをしのぐテニス王国。今再び世界テニスに牙をむき始めているこの国は、日本と時差がなく季節も真逆で最高のテニス環境にあるといえます。この国でテニスを磨き、語学力を高めアメリカ大学体育協会「NCAA」加盟大学からのスカラシップを獲得する。そしてプロテニスプレーヤーになってもいいし、国際人として様々な分野で活躍してもいいと思うのです。日本にはないアメリカ大学スポーツの素晴らしいサポートシステムを理解すれば本気で検討したくなる方も出てくるはずです。(*裏面参照) アメリカ大学をお勧めする理由として下例をご参考ください。

アメリカのテニス留学に注目!世界のテニスプレーヤーたちと学ぶ

今月のセルフイメージ(2018.3月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

  • KCJレッスンの「遊び」順応性、応用性を高め、世界へ

 

「早くテニスをやらせろよ!」「子供達の受けねらいで遊んでいるだけじゃないの!」中には、こう言いたくなる方もいるかもしれません。

ご両親にはしっかり理解しておいて欲しいのです。何のためにやっているのか。

KCJのレッスンの前半や後半で行っている遊びみたいな楽しい運動やゲームのことです。「自分の身体を思い通りに操る」ことを目的としたKCJテニスアカデミーの重要なジュニア指導の柱の一つ。

目や耳から入る状況を今何が起こっているのか正確に判断し、それに対して自分の体をどう動かせばいいか瞬時に決定し、脳からの命令を神経が素早く的確に伝達し、そのパルスを複数の筋肉(動力)たちが調和しながら正確に効率よく体の隅々までをイメージ通りに動かす。そしてもっとレベルの高い動きはなかったのだろうかを自分で感じ取る。これらを楽しい運動の中に取り入れたものをコーディネーショントレーニングと呼んでいます。楽しければ楽しいほど子供たちは積極的になり、効果が上がります。この力が高い子供を運動神経が良いといったり運動能力が高いと言ったりしますが、テニスの進化に大変大きな影響を与えるだけでなく、これが彼らに自信や自己満足感を与えていきます。いわゆるセルフイメージが高まっていく状態です。

実はそれだけでなく、わたしたちはこれがEQにつながることを発見しました。このトレーニングの中で、状況に対する体の順応性や応用性が高まるだけでなく、それが社会生活の中においても、状況の変化や困難な場面に対して発揮されている様なのです。音楽家が絵画などの芸術にも造詣が深くなるのと同じように、身体を動かす感性を高めるために活発に働いてきた脳の中で、人とのコミュニケーションや自分の心をコントロールするという感性とがリンクしてきたのではないかと容易に想像できるのです。

これからは、いろいろなことが急速に変化していく社会だといわれています。

その荒波を乗り越えていくには、状況を的確に把握してどう対応していくのかといった感性、人とのコミュニケーション、少しのことではへこたれない心の耐性、さらには体力があるに越したことはないことはないでしょう。

 世界を少々ながら見てきた私たちには、日本の常識にとらわれ過ぎてはいけないとの実感があります。そして世界はどんどん狭くなっていきます。子供のころからの世界観はのちに大きな順応性にと繋がっていくのではないかと考えます。

長年の目標であった海外拠点を、四季が逆転し時差もほとんどないオーストラリアのシドニーに作る計画を進めています。牛久パサ二ア校での英会話クラスの開設もこれ等の流れを推進していく一役になればと思っています。

今月のセルフイメージ(2018.2月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆セルフイメージに EQ をプラス…さらに体力があれば最強の方程式⁈

人生の成功には IQ(知能指数)はほとんど関係ないという報告があります。

子供を持 つ親の一番の望みは子供の将来の幸せだと思います。いい大学、優良企業、安定し た収入といったワードが並びそうですが、それが成功かと言われればそうでもない ようです。そして目的をそこにしてしまうとまた大きくトラブるともよく聞きます。自分が本当にやりたいことが思う存分できるとき、心と体の健康と、周りの人との 良いつながりができている時、人は本当の幸せを感じるそうです。

ではそれだけで 本当に幸せになれるのか。

特別の人だけではないのか。

「好きなことだけして生きる」このような内容を最近よく目にします。本屋をのぞ けばもう一杯あります。数冊ほど読んでみましたが、どれも「大好きなことに夢中 になれば人生が好転する」ことが要約されています。確かに私に関していえば、大 好きな子供たちを心から愛することができ、多くの子供達からも愛されていること を実感し(手前味噌ですが)もう幸せいっぱいです。遅まきながら人生の岐路で安定や 収入よりも好きなことをやろうと決めたからだと感じています。少々危険を感じな がらも本を読めば読むほど納得し、確信しつつある自分に好感すら感じています。

これからの時代、右に倣え、枠からはみ出すな、はみ出せば異端児として不良扱い され、模範解答でなければ X というレッテルを張られる、いわば権力者や管理者が 扱いやすい洗脳のような日本の教育もようやく変わりつつあるという印象も受けま す。

企業だけでなく社会もイエスマンや指示通りに動くロボット的な人間より、オ リジナリティー、卓抜した個性を重要視する風潮に変わってきているのも頷けます。
 右に倣えの 99 人より左を向く 1 人のほうが面白いし、パワーがあり、可能性を感 じるのでしょう。誤解のないように申しますと、この1人はあえて反発していると いうのではなく、周りの意見や常識に左右されず自分のやりたいことを自由にやる 人を指しています。当然すごいパワーが発揮され、その分野ではエキスパートにな る可能性が高いでしょう。 「一芸身を助く」は単なることわざではありません。高い セルフイメージと何かを成すときの「成功のコツ」のようなものも得るはずです。 そしてそこに EQ(下記参照ください)が加われば、そして体力がつけば、子供の未 来に鬼に金棒・筋斗雲(?)ではないでしょうか。

KCJTA では(欲張って)この 3 つを 子供たちに受け取ってもらえるよう頑張っていきたいと思っております

 

今月のセルフイメージ(2018.1月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆EQを最も高めるスポーツ …

テニスの良さは、試合中の「心の動き」が圧倒的に多いことが挙げられます。

陸 上競技の多くや水泳などは短時間で終わってしまい、その間の心の動きや思考は テニスに比べるとかなり少ないでしょう。ウインブルドンなどは短くても 1 時 間、5時間以上というのも多々あります。子供のテニス大会でさえ 2 時間以上は ザラなのです。

選手はこの時間に何をするかというと、まず自分の心の状態をチ ェックします。

「緊張して硬くなってないか」「動揺がないか、それが動きに影響 してないか」「リードされて焦っていないか」「感情は? イラついてないか? 不 安になってないか? 今に集中できているか? 気がゆるんでいないか? 心が 折れそうになっていないか?」そして相手の心の状態も観察します。「この風を 嫌がってないか?」「試合の流れが今こっちにあって焦ってないか?」そしてま た試合の戦略が正しいのか変更するべきか。テニスのこの長い試合時間は、感情 や思考をコントロールする機会を何度も何度も選手に与えてくれるのです。

ご存 知のようにテニスは一旦コートに入ると、誰とも相談することはできません。

コ ーチも親も口を出せないのです。

選手は感情のコントロール、相手の観察、環境 の把握、さらには審判まで自分でやらなければならないという、つまり全てを自 分の責任でやらなければならないわけです。

これはすごい!ほかのスポーツには ないでしょう。

要は最も自立、自律そして EQ (困難な時にどう生き延びられる か)が自然に鍛えられていくのです。そして本当に自分に自信が持てるようにな ったとき大きくセルフイメージが高まっています。

だから、プロやトップ選手に なれとは言いませんが、是非とも大会に出て試合を楽しめるレベルになって欲し いのです。

2人いれば気軽に楽しめて、長い人生いつまでも楽しめて、友達もた くさん出来て、硬式は世界中でやっている、ラケット一本で世界中に友達ができ ることも私は経験しました。アフリカのある国の最高位の大学教授と親しくなっ たこともあり、指導者にと誘われたこともあります。

教え子の一人はイギリス留 学でテニスがそこそこ出来ただけで友達に不自由しなく助かったといっていま した。

スポーツに優劣をつけることは間違いでしょう。ですが少なくとも EQ 向 上に向けてはテニスは無敵だと勝手にでも率直に思っています。