KCJテニスアカデミーでは現在、そう確信しています。
そしてアカデミーのテーマを「セルフイメージの向上」としました。 セルフイメージって、
子供たちが自分自身のことを「自分はこういう人間だ」、また「みんなの中でこういう存在だ」、また、「こういう人生を送っていくのだろう」って考えている通りになっていくということです。
私は30年弱のコーチ歴の中で現在までに数え切れないほどの子供のテニス指導に関わってきました。そしてこのことは間違いないとほぼ言い切ることができます。良しにつけ悪しきにつけ本当にそうなるのです。
たとえばある選手について、コーチ全員が将来必ずトップ選手になると思っているほどのポテンシャルを持っていても、いかに環境が良くても、チャンスがたくさんあっても、まじめに努力をしていたとしても、その本人が心の奥に「自分はたぶん無理だろう」と思っていたら、本人が「これくらいならなれるだろう」と思っているところまでしか行けないのです。それ以上にもそれ以下にもならないのです。本人は気付いていませんが、私たちから見たら明らかに自分からブレーキをかけてしまうのです。
私が体験した例だけでもあまりに多いのでここでは割愛させていただきますが…
このようなことはテニスやスポーツに限ったことではないと思います。
子供たちの将来を考えるとき、いかにセルフイメージを引き上げてあげるかが大切なことだと思います。
心理学者やセラピストの著書、潜在意識に関する書物にもほぼ同じような内容が書かれています。
「人間が変わっていく時、それに一番影響を与えるものは、本人の能力や努力でも、信念や価値観でも、環境でもなく、自己意識(セルフイメージ)である。」また、「セルフイメージが変われば、信念も、価値観も、能力も、努力も、環境も変わってくる。」と。良くも悪くも、子供の将来は本人が自分のことをどう思っているかによって決まるということであれば、彼のセルフイメージを引き上げていけばよいということになります。
私のアカデミーではそのためにテーマを「セルフイメージ向上」とし、基本的な柱を以下のように考え、レッスンやイベントに盛り込んでいこうと考えています。
① 小さくてもたくさんの成功経験を積む
② すぐに行動を起こす癖をつける
③ 毎日繰り返し行う癖をつける
④ 自分自身との約束を守る癖をつける
⑤ 子供たちをとにかく高く評価してあげる。
お子様をお持ちの方は、お子様のセルフイメージを下げてしまうような話し方や態度を極力避けていただき、ご家庭でもぜひとも上記のような習慣が身につくようにご配慮いただけたらと思います。