2019年03月01日

今月のセルフイメージ(2019.3月号)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

 


 ◆ セルフイメージと EQ を高める「コーディネーションエクササイズ」 …自分の体を信頼し、自分を好きになれる、そして積極的にかわる。
 
テニスレッスンでボールを打つ前に遊びのような運動やゲームをやっています が、これにはとても重要な目的があります。生徒に対する「つかみ」ではありま せん。これには子供たちの「自分の身体を思い通りに操る」= コーディネーシ ョン能力を高めるというアカデミーの重要なジュニア指導の目的があります。 目や耳から入る今の状況を、何が起こっているのか正確に判断し、それに対し て自分の体をどう動かせばいいかを瞬時に決めて、脳からの命令を神経が素早 く的確に複数の筋肉(動力)に伝達し、それらが協調しながら正確に効率よく体全 体をイメージ通りに動かす。加えてもっとレベルの高い動きはなかったのだろ うかを自分で感じ取りながら次のために修正を加えていく。これらを楽しい運 動の中に取り入れようとするものです。楽しければ楽しいほど子供たちは積極 的になり、その効果が上がります。 この能力が高い子供のことを運動神経が良いといったり運動能力が高いと言っ たりしますが、テニスや運動系の進化に大変な影響を与えるだけでなく、これが 彼らに満足感と自己肯定感を与えてくれます。いわゆるセルフイメージが高ま っていく状態です。私が子供の頃、スポーツや運動系の遊びで何でもできる子は 尊敬の的でした。足が一番速いというだけでも体育の授業、運動会などでも目立 ち、そういった子は注目されるので大抵リーダー的な存在で、明るく積極的な子 が多かったのも記憶にあります。まず自分の体を思い通りに動かせるというこ とは、それだけでも大きな自信となり、自信が次なる自信を呼び起こしてくれる ので挑戦したいことも増え、逆境にも強くなり、将来に対する安心感や幸せにも 近づいていくことでしょう。 実はこのコーディネーションエクササイズ、わたしたちはこれが EQ の向上に も大きな影響があることを知りました。運動の中での体の順応性や応用性が高 まるのは当然として、五感などの感覚が高まっていく過程で日常や社会生活に おいても、環境の変化や困難な場面に対して考え方の順応性や応用性、さらには 人とのコミュニケーションや自分の心をコントロールするという感性(EQ)が成 長しているのをいろいろな場面で感じるのです。おそらく脳が体の感覚と思考 を、感性という部分でリンクさせているのでしょう。つまり簡単には、いろんな 遊びや運動を沢山させることが、人の心の感性までも変え得るということ。 子供の幸せな未来に向けて、楽しい運動をたくさんさせてあげましょう