2017年10月

今月のセルフイメージ(2017.10月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◇ テニスというスポーツ… 人間形成の基盤の一助に!

「人間力の向上、セルフイメージ向上にたいへん向いているスポーツは何?」と いう問いに私は迷わずテニス(硬式)と答えます。他のスポーツをやっている人に は怒られるかもしれません。 確かにどのスポーツでも人生をかけるほど真剣に取 り組めば、間違いなくやらなかった場合よりは比較にならないほど本人にとって それらは向上すると思います。でもそこまでスポーツに向き合えない人が大多数 なわけで、いろんな目的や人生の味付けレベルでかかわる場合にでも、これほど 人間形成に役立つスポーツは贔屓目に見てもほかに見渡せません。その理由を理 解して頂ければ納得いただけると思いますが、ここで書くには紙面が足りませ ん。ので、理由となる項目いくつかを列記して、そのうちの一つだけを今回はお 話したいと思います。詳しくは「テニスってすごい!」をフロントに置いておき ますので、ぜひぜひ手に取ってみてください。その前に各項目においてご自身で お考えいただければなお幸いです。 1.球技は脳力を活性 2.道具を扱う 3.試合が長時間 4.テニスだけにしかな いセルフジャッジ 5.制限時間がない 6.試合中のアドバイスやコーチングは NG 7.実は種目が沢山 8.生涯スポーツの代名詞 … ではこの中から4の 「テニスだけにしかないセルフジャッジ」。自分のコート側のイン・アウトの判 定を自分で行う、つまり選手が審判をやるという事ですが、こんなあり得ないル ールが、賞金付きのしかも世界ランキングや日本ランキングを決める公式の大会 ですら行われているのです。世界中がこれなのですから、他のスポーツ関係者に するとにわかに信じがたいことでしょう。これはスポーツの原点「相手の成長を 願いお互いが相手の大きな壁となり高い踏台であろうと全力で試み合う」を 目指しているからこそできることだと思います。そこには相手に対する尊敬と信 頼、自分が信頼されるに値する人格であろうとすることが必要になってきます。 ゴール前で倒されるジェスチャーを演じたり、審判の見えないところで相手を負 傷させたりなどは、子供にはとても見せられるものではありません。 テニスでの 0 点はラブ:Love(愛)です。フランス語の「誇り」ラテン語の「卵」 からきたとの説もありますが、いずれにしても今は、世界中で「愛」です。経緯 は何であれ、テニスが 0 をラブと呼ぶ流れは必然だったのではと思っています。
正直私もそんなことをわからず知らずテニスを教えてきました。ただ強くした い。プロ選手を育てたい。そういった自己満足を追っていた時期がありました。
けれども今、36 年もの指導においてテニスがいかに私の生徒たちの基盤になっ ていったか、あらためて心からテニスに携われたことを感謝しています。