2017年06月01日

今月のセルフイメージ(2017.6月)

KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。

◆結果はほめない
KCJ テニスアカデミーでは、子供たちが「自分のことを好きになれる」「自分 に自信が持てる」ようになるために、レッスンや会話の中でコーチが子供たち に何ができるのかを最大のテーマとして取り組んでいます。一人でも自分のこ とを低く見積もってしまわないよう、クラスの生徒一人一人全てが今日のレッ スンで「自分に自信が持てそう」「まだまだいけるかも」「もっと何かに挑戦し てもいいかも」「自分が好きになれそう」を目指して、生徒の顔触れや人数に合 わせてその日の目標設定、メニュー、言葉選びを考えてフレキシブルな活きた レッスンを行うことを考えています。
当然、褒めることがメインになるのですが、何でもかんでも褒めればいいとい うわけではなく、実は大変むつかしい技術なのです。私も不用意にほめてしま ったばかりに将来大変有望であった選手をテニス界から消してしまった辛い経 験があります。(H28 年 3 月号参照) できたこと(結果)を褒めてしまったが為 に、ほめられることに喜びを覚えた子供が、結果が出なかった、あるいは出来 そうにないときに嘘や不正を行ってしまったのです。本来ならばその子自身の 成長幅や、頑張っている姿勢(プロセス)、正直な報告をほめるべきだったのでし ょう。結果が悪いことを非難したり冷たく当たったりが行き過ぎてしまっても も、嘘や不正が生まれたり、怒られるくらいなら何もやらないし挑戦もしない ほうがいいと考えたり、その内あえてダメな自分を演出する子になる場合も多 いそうです。
保護者の皆様には、出来たか出来ないの「結果」を褒めたり非難したりするの ではなく、プロセスに目を向けていただき、そして他人との比較するのではな く、過去の本人と比較して成長したところをほめてほしいのです。結果が悪か ったときでも正直に話してくれた時は「その正直に話してくれるところが大好 きだ」って心から喜んであげてください。不思議なことにこれをやると結果は あまり苦にならなくなり、その後の子供達の成長も一回り早くなっていること が経験的に私には感じられています。