KCJテニスアカデミーの目的は、子供たちのセルフイメージを高めること。
まちがいなく子供たちはセルフイメージの通りに生きていくことになるから。
◇ まずは挨拶、そしてEQ … 心と体そして、周りとの調和を大切に
今年の「夏休みこどもキャンプin白子」では、「挨拶+EQ」を重要なキーワードにあげています。なぜならこの世の中で生きていくには人とのコミュニケーションが大変重要だと思っているからです。その中でも第一印象を決めるのはやはり「挨拶」、勉強ができなくても将来苦労するとは限りませんが、挨拶が出来ない子供は将来まちがいなく苦労するでしょう。私も企業の責任者としてスタッフを選ぶときや配置するときなどは、やはり挨拶が気持ちよくできる人から優先していきます。学歴などは全く気にしたことはありません。かえって学歴が高い人はつい他人を見下してしまう部分が出てきて困ったりもします。
そしてもう一つ大切なEQ…「自分を勇気づけ、困難に立ち向かい、挫折にも耐え、誘惑にも負けないなどの思考や気分、感情といった心のコントロールができ、また他人に共感できたり、協調できたりする社会的能力のこと」ですが、今回のキャンプでは、挨拶と絡めてそのEQのなかでも社会性の部分を高めていけるような展開をイベントの中に盛り込めるよう考えています。
相手に「嫌な気持ちを与えない」「いい気分を与えたい」という心の在り方を挨拶一つの中に込めていくことによっても人間関係が良い方向へ向かっていく…こうした気の使い方(思いやり)ひとつで調和が広がってチームや団体行動の中で、一人一人の力がまとまって大きなエネルギーが発揮されていくのではないかとチーム対抗のゲームなどを楽しく考えているところです。
「人のためになる」「人の気持ちを思いやる」「団体生活におけるルール・マナーを知る」…キャンプでの目的の一部ですが、この気配りがEQの部分です。子供たちが、心のこもった挨拶をする(これらを考える前にすぐに行動に移す)、そして相手からもされることによってお互いの気持ちがよくなることを経験していき、それを小さな成功体験の一つとして積み上げていく。「できた」「できた」が潜在意識に刷り込まれていくことによって「自分はできる人間かもしれない」 から「私はできる人間だ」にセルフイメージが変わってくれば最高ではないでしょうか。低学年であろうと子供たちには少なくともこのキャンプでの目的が、心の奥底に火種のように残り、いつの日か酸素と触れ合って大きく燃えるであろうことを確信しています。