2008年12月

懺悔

25年前、私は大学生時代テニスのアルバイトコーチをしていた時期があります。国立大学の現役で全日本テニス選手権の出場経験もある。そんな自惚れていた時期でした。体育学系であったため運動生理学、運動力学、運動心理学、コーチング論、トレーニング論なども勉強しているし・・・もちろんテニスコーチやスポーツ関係の経営も視野に入れていたので、就職までのつなぎ(小遣い稼ぎ)とまでは考えていませんでしたが、今思い返せば恥ずかしい限りです。
よく、あんなコーチングでいいお金をもらっていたよなあ・・・当時の生徒さん、ごめんなさい!当時はテニスブームで、自分のクラスにも生徒があふれており、1日に90分のクラスを5コマくらい平気でこなしていました。自分の性格上、他の平均的なアルバイトコーチ以上に真剣さはあったとは思います。しかしそれでも、自分のテニス道具、遠征費や食費、飲み代(今なら携帯電話料金が入るのでしょう)が心の中にあったのは否定できません。
今は、雨が降ってジュニアのレッスンが中止になれば自分もガッカリしますし、できれば時間を超過してでも少しでも長く指導していたいと思います。当時は早く終了時間が来ないかなあと思うこともしばしばありました。ある意味全力投球していないから、5コマもこなせたのではないかと思います。大人相手のコーチングなら、相手が望むものを提供してあげればいいから、それができればアルバイト感覚でもいいのかもしれません。でも相手がジュニアの場合、彼ら自身、自分が何を望んでいるか判っていないし、どのような可能性を持っているか、どのようにテニスに携わっていくかが未知なのだから、その子の将来を見つめながら真剣に指導して行く必要があると思います。正直、ある部分でいえば学校の先生よりも責任重大とさえ思っています。学校の先生は長くても2~3年ってところじゃないでしょうか?でも我々は幼稚園児から高校3年まで10年以上の付き合いってことも珍しくありません。さらにテニスにかかわっていくとなるとその後もずっと付き合っていくことになります。もちろん一月でさようならなんてこともありますが。

私自身今でも、まだまだベストの指導には至っているとは思いません。しかし、当時と比べると何十倍も向上していると自分では思っています。(それくらい当時ひどかったと思うのです。)
もし、ジュニアのコーチをしている方で、このつたない文に目を通すことがあれば、ぜひ、その子供達の中から将来の日本を背負う選手が出るかもしれないと思いながら指導していただきたいと思います。

あいさつ

先日、子供達にこんな話をしました。

・コートに入るときは大きな声であいさつをしよう。

・コーチの言葉は背中で聞かない。

・ハイ!という明るい返事はコーチを上手に使うテクニック。

・コートの中では、どんなに思い通りいかない時でも、常に明るくいること。

その中で… (さらに…)